東京創元社「HHhH (プラハ、1942年)」ローラン・ビネ著を読みました。
書評で、「独創的な作品。2010年ゴンクール最優秀新人賞受賞作。」とあり、興味を持って読んだのですが、確かに独創的な手法で描かれており、高校時代に読んだソルジェニーツィン著「イワン・デニーソヴィチの一日」を読んだ時の衝撃と似たような、文学の革新的な視点を感じました。タイトルもユニークで、それにも興味をそそられたこともあります。
歴史の事実とは言え、人間がこうまで出来るのかという恐ろしさを感じます。人間社会の小さな出来事の積み重ねとリーダーのミスリード、歴史の中で繰り返される人間の不完全性を改めて痛感します。