BAGWORKS

人の手を渡り歩いて完成するかばん

バッグワークスには、代表を含め9名の社員がいます。ほとんどがミシン縫いや、その下準備、仕上げなどを、日々現場でがんばっています。そんな中、経営企画室(室員約1名)にいる私(宮下)は、オフィスで企画や展示会の準備、販促物の製作、ミーティングなどをしています。ただ、”かばん業界の外”から来た私には、かばんの知識が足りません。それを特に実感するのは、企画会議のとき。やはり、何十年も現場を見てきた社長や、何年もミシンを踏んできた社員が話しながら頭の中で描くかばんの設計図と、私のそれでは、まったく精度が違います。

そんなこともあって、最近は、週に1度は生産の現場に入るようにしています。すると、いろんな発見があります。かばんの部品を縫う前には、ひとつひとつ貼り合わせする下準備があること。手作りしているタグも、印刷→切り取り→貼り付け→かばんへの取り付け、とバトンタッチしながら工程を経ること。BAGWORKSのかばんは、人の手でつくられています。ひとつひとつの生地や部品が複数の人の手を渡り歩き、かばんが完成します。バッグワークスに合流したとき、社訓のひとつ「人間的な」とはどういうことだろう?と思ったものです。今は少しわかった気がします。現場での経験と、机の上での試行錯誤を繰り返すこと。継続して考え続けること。人間的であること。まだまだ、勉強が続きそうです。