2016年11月12日放送のNHK Eテレ「SWITCHインタビュー達人達」で、星野佳路さんと中川 淳さんが対談しておられました。
星野リゾート出雲界には宿泊したことがあり、星野佳路さんに対して何となくイメージはあったのですが、よく知らない方でした。しかし、対談をみて興味を持って、「教科書通りにやってみよう!!ネタ本30冊」の言葉に引かれ、「星野リゾートの教科書」を読みました。
経営者が経営書をいいところだけをピックアップして、経営に活かすのはよくあることですが、教科書通りに全てを実行することは、無理と思っていました。目からウロコと、テレビの対談中に「プロの経営者としてのスキル….」の言葉があり、スキルってなんだろうと思っていましたが、豊富な理論と実践、経験と確信だったのかも知れないと思いました。
「経営とデザインの幸せな関係」中川淳著を続けて読みました。バッグワークスも中川さんに2011年4月からコンサルを受けて、事例として掲載されています。本を読むと、バッグワークスが受けたコンサル活動がそのままあり、また当然進化している部分もあります。受けたコンサル内容を本として読み、その裏にある理論や考察を知ることは、非常に珍しく有難い経験と感じます。当時理解できなかったこと、コンサル後に忘れかけていたこと、そして次のステップに進む道などが見えてきて、本当に幸せになりそうです(笑)。 書中、コミュニケーションの設計・たとえるにある文章に、「中川政七商店=工芸業界の星野リゾート」は、本当に分かり易いたとえです。
プロの経営者の考え方を知ると、いかに今までいい加減な経営をしてきていたかという事、そして経営はそんなに難しくない、基本をきっちりとやり続けることで、精度があがり、利益が生まれ、生き続けられると感じるようになりました。ちょうど今、ISO9001:2015に対応するための勉強をしているのですが、これとも非常に近い考えをお二人から感じます。空虚に思えた、品質マネジメントシステム国際規格が少し身近に感じられます。